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テクノロジー

ツーバイフォー工法のご案内

(画像提供/日本ツーバイフォー建築協会)
ツーバイフォー工法とは「面」で支える建築工法です。
「面」はツーバイフォー(2×4)材やツーバイテン(2×10)材などの木材で組んだ構造用合板などのっ免罪を接合したパネル状のもので、大変強度の高い「床の面」、「壁の面」となります。この「床面」や「壁面」を組んだ上部な箱型の「六面体構造」がツーバイフォー工法の構造の基本です。「六面体構造」は、外力を床や壁などの各面で支えバランスよく建物全体にっ力を分散させていきます。そのため、地震などの力に耐える大変強い構造になっています。
(画像提供/日本ツーバイフォー建築協会)
ツーバイフォー工法では枠組み材として主に6種類の規格材を使用します。ツーバイフォー工法の建築基準法上の名称は「枠組壁工法」と言いますが、規格材の中でツーバイフォー材を多く使うところから日本では「ツーバイフォー工法」と呼ばれるようになりました。

ツーバイフォー工法の住宅を建てるメリットは?

メリット1:耐震性

(画像提供/日本ツーバイフォー建築協会)
「地震大国である日本では、耐震性の高い家を建てることは、大切な家族を災害から守るうえでも最も重要なことのひとつです。
ツーバイフォー工法は、1974年に建築基準法に基づく技術基準が告示され、約45年間で300万戸を超える住宅が建てられていますが、この間に起きた阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震など、震度6、7の大震災において、ツーバイフォー住宅の被害は少なく軽微なものでした。例えば、2011年に起きた東日本大震災では以下の調査結果のとおり、ツーバイフォー住宅の被害は全壊・半壊の要因は地盤によるものが多く、地震による建物の変形が要因での全壊はゼロ、半壊は2件で、全体としては98%以上が「被害なし及び多少の被害」という結果で、ツーバイフォー住宅はここでも優れた耐震性を示しました」

メリット2:耐火性

(画像提供/日本ツーバイフォー建築協会)
ツーバイフォー工法は、通常、各部屋の壁や天井の内側全面に厚さ12.5mm以上の石膏ボードを貼ります。
石膏ボードの中には約21%の結晶水が含まれていて、炎があたると熱分解を起こし、約20分間水蒸気を発散し続けます。
これにより、火災が発生しても天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくく、構造材が着火点(約260℃)に達するまでの時間を大きく遅らせることができます。さらに、ツーバイフォー工法は、火の通り道となる壁や床において枠組材などがファイヤーストップ材となり、空気の流れを遮断することで火の燃え広がりを防止します。

メリット3:省エネ性

(画像提供/日本ツーバイフォー建築協会)
ツーバイフォー工法の六面体構造は気密性が高く、優れた断熱性を発揮します。
また、建物の外壁は外気温の影響を受けにくい木材でつくられた枠組みに、屋外側は構造用面材、室内側は石膏ボードが張られて、その内部には断熱材が施されます。さらに、最上層の天井と1階の床内部にも断熱材を施して建物全体を断熱材ですっぽりと覆うことにより、断熱効果を一層高めています。

メリット4:遮音性

(画像提供/日本ツーバイフォー建築協会)
ツーバイフォー住宅の六面体構造は気密性が高いことや、建物の外壁が構造用面材や断熱材、石膏ボード、外壁材などさまざまな素材によって形成される多重構造であることから、家の内外の音の出入りを抑える遮音性を高めています。

メリット5:耐久性

ツーバイフォー住宅では、構造用製材に含水率19%以下のJASに基づく乾燥材を使用しています。
また、床下の土壌にはあらかじめ防蟻剤を塗布したうえで、地盤面に防湿シートを敷き込み、地盤から発生する水蒸気を遮断。さらに1階の床組や床立ち上がり部分などの木材には防腐・防蟻剤を塗布する2重3重の対策により耐久性を確保しています。

メリット6:小屋裏活用

ツーバイフォー住宅では、屋根裏の構造がシンプルになるため、小屋裏を活用することができます。
例えば、屋根勾配を利用して天井の高い部屋にしたり、小屋裏空間を収納スペースなどに活用できます。
小屋裏空間をつくる場合、ドーマー(小さな三角屋根などがついた窓)で採光を取り入れるとよいでしょう。

ツーバイフォー工法の住宅を建てるデメリットは?

建築コストを構造体で削減できない

建物を予算内に収めるために、建築コストの削減を検討するケースは多いものです。

木造軸組工法の場合、柱や梁などに使う樹種やサイズを変えることで、構造体でコストを調整することが可能です。
一方、ツーバイフォー工法の場合、構造体に使う部材はJASやJISの適合品を使用するように建築基準法で定められており、変更はできないため、構造体でコスト調整し、価格を下げることはできません。

構造部材が規定で定められているため、構造体でコストを抑えたいという要望に応えるのは難しいといえます。
つまり、ツーバイフォー工法で建てた家は、坪単価100万でも坪単価50万でも、構造体にかかるコストは同じです。
これは、裏を返せば、ツーバイフォー工法で建てた家は、建物の価格に関わらず、耐震性や耐火性、耐久性などの性能が確保されていて、安全・安心であると言えると思います。

有限会社アイホーム
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